口腔外科|京都の歯医者

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口腔外科|京都の歯医者

口腔外科ORAL SURGERY

口腔外科治療とは

口腔外科治療とは

歯科医師が対象とする治療は、なにも歯や歯肉だけではありません。舌や頬の粘膜、上下の顎や唇、それに顎の骨、関節など、お口にまつわるあらゆる組織の専門家でもあります。口腔における外科的な治療分野を口腔外科といい、症状を緩和し、機能や形態を回復することを目的としています。

智歯(親知らず)抜歯は
必要?不要?

智歯(親知らず)抜歯は必要?不要?

智歯とはヒトの歯の一種で、「親知らず」「第3大臼歯」とも呼ばれる一番奥の永久歯です。すべての人に生えるわけではなく、上下左右の4本がそろわなかったり、まったく生えてこなかったりする人もいます。
身近にも智歯の抜歯をされている方は多いと思いますが、智歯は必ずしも抜歯する必要はありません。智歯が萌出していて上下で噛み合っている場合や、完全に骨の中に埋伏していたり、周囲の歯に悪影響がなかったりすれば抜歯の必要はありません。以下のようなケースは、抜歯が必要となります。

・智歯が虫歯や歯周病にかかっているが治療が困難なとき
(歯肉の上までしっかりと生えていないとき、歯ブラシで綺麗に磨けない状態であり、繰り返し治療が必要になると予想されるときなど)
・接している歯が虫歯・歯周病になる原因になっている、またはそうなる可能性がある
・歯並びが悪化する原因になる可能性がある(矯正治療などを受ける予定がある)

CTを3次元的に構築したもの

CTを3次元的に構築したものです。
矢印の部分が智歯で、ほとんどが下顎の骨に埋まっていることがわかります。

横からみた智歯と神経の位置関係 1 横からみた智歯と神経の位置関係 2

横からみた智歯と神経の位置関係です。
右上の写真は智歯と神経に印をつけたものです。智歯の根の先と神経が非常に近接していることがわかります。このような場合は、抜歯後に神経障害が出現するリスクが高めであることが事前に予測されます。
実際の抜歯は局所麻酔(智歯周囲の歯肉だけの麻酔)で行ないました。
抜歯にかかった時間は約20分ほどです。抜歯の翌日は頬が腫れていましたが、痛みは鎮痛剤の内服で十分に対応できたとのことでした。1週間後に抜糸し、傷口の治りは順調でした。

水平埋伏知歯のパノラマ画像

水平埋伏知歯のパノラマ画像

  • 埋伏歯の抜歯の様子 1
  • 埋伏歯の抜歯の様子 2
  • 埋伏歯の抜歯の様子 3
  • 埋伏歯の抜歯の様子 4

埋伏歯の抜歯の様子

外傷による
歯牙脱臼(しがだっきゅう)
歯根破切(しこんはせつ)処置

外傷による歯牙脱臼(しがだっきゅう)<br>歯根破切(しこんはせつ)処置

スポーツや転倒により顔面を強打したなど、外傷によって歯がグラグラになったり、修復物が外れたりした場合は、早期の対応が望まれます。状態によっては、固定処置により保存が可能な場合もあります。お電話の上、速やかにご来院ください。

消炎処置

「他院にて神経の処置を受けたが、その後いっこうに腫れが引かない。痛くてたまらないのに鎮痛剤を処方されるだけで、具体的な処置をしてもらえない」といった症状をお持ちの方は、二次的感染が疑われます。点滴などによる消炎処置をできるだけ優先的に行なっておりますので、お電話のうえ、速やかにご来院ください。

顎関節症

顎関節症

顎関節のX線画像

原因がよくわからない顎関節周囲の痛みがあるという患者さまが、近年2~30代の女性を中心に急増しています。顎が急に痛くなり口が開かない、ものを食べるとカクカク音がする、口を閉じられない、また、夜間にひどい歯ぎしりがあるなどといった症状をおもちの方は、顎関節症の可能性があります。
顎関節症の患者さまは当医院にも多数お見えになりますが、ほとんどの方は数回の通院治療で症状が治まっていきます。顎関節症の患者さまには、カウンセリング、触診、検査、CT撮影などを行ない、非外科的処置でその症状緩和を目指します。
なお、痛みがどんどん増す、なにをやっても違和感が消えない、などの特殊な症状がある場合は、顎関節症からくるものではなく、なんらかの他科疾患を有すると推測されることがあります。

歯周外科処置

歯周外科処置

当院では、歯周病が進行しそうな患者さんには、ご本人の自覚がない場合でもあらかじめ歯周病についての説明を 行なっています。 歯周病は歯の周りの歯槽骨を溶かし、最終的には歯を失ってしまう疾患です。これまで一度失われた骨は基本的 には戻ってきませんでした。 ところが、再生医療の進歩とともに、一昔前では不可能であった歯周組織の再生が可能となってきました。 一部適用できない症例もありますが、自分の歯を以前のように回復できるという点で画期的な治療法として、 歯周再生処置などの、最新の治療法を提供しています。

歯根膿胞や良性腫瘍の外科的除去

歯根膿胞や良性腫瘍の外科的除去

良性腫瘍

細菌が引き起こす炎症性物質が歯の根尖部(歯の根の先)などに袋状になって隠れていることがあります。これを「膿胞」といい、自然治癒が望めないだけでなく、放置すれば、周囲の健康な歯へも影響をおよぼすため、外科的に除去します。良性腫瘍についても同様の処置を行ないます。

口腔粘膜疾患の治療

1. 薬物や金属によるアレルギー反応として粘膜疾患が起こっている方 従来の保険治療でよく使われていた金属にアレルギー反応を起こし、口腔内粘膜に水泡や炎症などの異常が起こっている場合があります。また、まれに手や顔など口腔内以外の皮膚に疾患の出る方もいます。アレルギー性の皮膚疾患をもつ方や、表皮のバリア機能の弱い方、アクセサリーなどでの金属アレルギー症状を持つ方は、現在口腔内にある金属の詰めものを、体にやさしい新しい材料にひとつずつ置き換えること(メタルフリー)で、その症状が好転する場合があります。

2. ほてつ物(入れ歯や義歯など)の刺激によって粘膜にできる水泡や小潰瘍について 顎や骨の形態と合わない入れ歯や義歯などが粘膜に触れることにより、痛みや腫れ、炎症などを起こすことがあります。ほてつ専門医の院長が、なにが原因でそういった症状が出ているのかを診査診断のうえ、症状緩和と原因の除去を行ないます。

口腔粘膜疾患の例

  • 口腔粘膜疾患の例 1

    地図状舌

  • 口腔粘膜疾患の例 2

    血管腫

  • 口腔粘膜疾患の例 3

    扁平苔癬(へんぺいたいせん)

外骨症

骨の表面から外側に向かって、骨が増殖したものです。決まった場所にできる骨隆起には、上顎の口蓋にできる口蓋隆起と、下顎の内側にできる下顎隆起があります。日本人では約50%と高頻度の方に見られる症状で、女性の方がやや多いといわれています。
原因ははっきりしていませんが、歯ぎしりや噛みしめなどストレスが因子となるような症状、または食生活などで異常な力が加わることによる環境的な原因と、遺伝的な原因も関係していると考えられています。

  • 外骨症 1

    痛くて合わない入れ歯。

  • 外骨症 2

    外骨症(骨の異常隆起)のため、入れ歯作りが困難だった。

  • 外骨症 3

    こぶ状の骨を除去して、歯茎をフラットに整えた。

  • 外骨症 4

    平らな歯茎に改善。通常の入れ歯作りが可能になった。