投稿日2025.05.31
講演セミナーseminar



新茶の美味しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
一般診療に加え、訪問歯科診療や保育園検診、マウスピース矯正などの審美治療を担当しております、歯科医師の赤坂衣理です。
1日の半分近くは海外の患者さんを診察しており、出身国や地域ごとに歯科保険システムやデンタルIQが大きく異なるため大変刺激の多い毎日ですが、今回はなかい歯科でのマウスピース矯正治療の流れと実際の症例をシェアさせていただきます。
当院では、基本的に矯正治療のカウンセリングを2回実施いたします。
1回目は、レントゲン写真やデジタルスキャナーおよび写真撮影にてお口の現状を把握します。問診を通して、患者さんが「どうなりたいか」のゴールの設定を行い、矯正治療以外も含めた様々な選択肢から予算や期間を考慮した上で治療計画をスタートします。
2回目には、マウスピース矯正治療の可否と具体的な期間や費用を含めた適切なプランを提案いたします。困難な場合は矯正歯科専門クリニックでの治療をおすすめ致します。
当院で行う治療の特徴は、矯正歯科専門のクリニックでは難しい虫歯治療や歯周病治療、インプラントほてつ(人工歯根・被せ物)治療等と複合的に治療を進めることが可能になることです。
では、実際に当院での症例をシェアさせていただきます(患者さんへの了承済)。
主訴:「上の前歯の出っ張り、上下の歯並びのガタガタを治したい」
上下マウスピースの数:21セット
治療期間:12ヶ月【マウスピース矯正▶︎ホワイトニング▶︎上顎の前歯の被せ物治療】
こちらはあくまでも一例ですが、このほかに後戻りや軽微なガタつきの修正、インプラントのスペース確保のために行うケース等もございます。基本的には虫歯や歯茎・骨の炎症を認めるケースでは治療終了後にマウスピース矯正カウンセリングのご案内となります。
併せてホワイトスポットと呼ばれる、歯の表面にある白斑が気になる方にお知らせです。
歯を削って被せ物をしたり、上から人工物を貼り付ける手法がこれまでの治療法でしたが、ホワイトスポット治療専用の薬剤を使用して歯を削らずに審美的な改善をすることが可能になります。その際には是非ホワイトニング治療を併用していただくことをおすすめします。
最後に余談ですが、先日長崎で行われた日本補綴歯科学会に出席して参りました。
デジタルを活用した最新技術・技法からベーシックな実習形式の講義まで国内外から集結された諸先生方から多くのことを学ばせていただきました。また、滞在中にはちゃんぽんやかすていら等の名物料理や歴史ある街並みや急傾斜の坂道を楽しんだり、夜景や温かいおもてなしに癒される時間を過ごすことができました。日々の診療に還元できるよう邁進いたしますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
梅雨入り前の変わりやすいこの時季、くれぐれも体調に気を付けてお過ごしください。
京都の歯医者 なかい歯科