投稿日2022.08.20
講演セミナーseminar
こんにちは。なかい歯科 義歯インプラント研究所 歯科医師の城下です。
さて、前回自分が担当したブログ投稿から1年が経過しました。今回は最近読んだ「部分入れ歯とQOL(生活の質)」に関する論文について触れてみようと思います。と言いましても、しっかり触れると莫大な量の投稿になりますので、要点をまとめます。
右下もしくは左下の奥歯2、3本失った部位に通常の保険治療で作製した義歯を装着しても、患者様のQOLは何も装着しない場合と比較して、改善はみられなかったという内容です。興味深いのは、男性に至っては何も装着しない方が快適だという結果が出たことでした。
この論文、著者は当院の中居院長で、診療も研究も全て院長が行なっています。凄まじいですね。。
論文の最後には、機械的に義歯を作製するのではなく、何も装着しないという選択肢を提示した上で、最終の治療計画を立案することの大切さにも触れられています。
時々他院から転院された患者様で、前医で歯を抜いた後求めていないのに義歯を入れられて、その義歯が合わなくて困っているという方がおられます。先生によって色々と考え方はあるかもしれませんが、自分としてはまずは患者様の意見や話に耳を傾けることが大切だと感じているので、今回の論文を教訓に日々の診療に取り組んでいこうと、改めて思いました。
暑い日が続いておりますが、体調にはお気をつけてお過ごし下さい。
京都の歯医者 なかい歯科